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草間彌生さんに、iidaに関する7つの詩的な質問

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先月KDDIが発表し、話題を呼んだ草間彌生さんデザインの携帯電話「iida」3モデル。

「Infinity Mirror Room-’Phalli’s Field」(1965)をモデルとした「ドッツ・オブセッション」、「Hello!」(2004)をモデルとした「私の犬のリンリン」など、いずれもこれまでの草間作品をオマージュにしたモデルだ。

その草間彌生さんに、iidaに関する7つの質問を投げかけたところ、素敵で詩的な回答が返ってきた。

通常のインタビューとは一味違うクサマワールドをじっくりと堪能してほしい。

―― 今回の作品は、バッグやネクタイ、缶バッヂなど、草間さんがこれまで手がけられてきた、ファッショングッズとのコラボレーションの一環として考えています。草間さんにとって「身をつけるもの」、今それを作ることはどういう意味を持っているのか教えてください。

 私の心が一杯になるような未来への希望を呼び寄せてくれるもの。
 華やいだ命のあり方を伝えてくれる水玉のケイタイ電話。
 それをいつも持ち歩いている、私の大好きな「ケイタイデンワ」

―― 今回の作品はいずれも、ご自身の作をセルフオマージュにしたものですね。これを手にとった方がどんな気持ちになることを考えて作られましたか。

 私の心が夢と幸福で満たされたとき、
 きっと水玉で彩られたケイタイ電話が鳴っている。
 電話かけてくれた人が歌ってくれたのよ
 ケイタイソング。大好きなの。

―― 草間さんはどんなケイタイ電話を持っていますか。持っていたら、どんな人と、どんな話やメールをしていますか。そのケイタイ電話の形について、何かを考えたことはありますか。

 私のケイタイは水玉を体にいっぱい付けた犬のリンリンで、
 いつも待っていてくれます。
 私が用事でケイタイを使う時に「リンリン来てちょうだい」と呼びます。
 リンリンのケイタイは私大好きです。

―― 草間さんにとって、遠くにいる誰かと話をするときの姿勢、そこに最もふさわしい「電話」はどういうものなんでしょう。長電話ができるような心地いい形なんでしょうか、それとも、電話をしているのがもどかしくなる、厄介ものなんでしょうか。

 赤白の水玉のケイタイを体の中に秘そませた
 無限の電話で会話をする楽しさ。
 私の手の中のかわいいかわいいケイタイ電話は今日も元気。

―― 発表会では、今回の作品にあわせて詩を朗読されたそうですね。その場にいられなかったのがとても残念です。どんな詩を、どんな思いで朗読されたんですか?

 みんな大勢集まってきてステージを見つめていました。
 鏡の反射の映像の中から現れた「ドット」。
 無限にわき上がる赤いドットがケイタイにダンスしていく。
 幸福が喜びを呼んで来た。

―― 電話を作られたことで、表現の場がぐっと広くなったのではないかと思います。これを完成するまでには、どれくらい前から、どんな方々とお話しをされていたんでしょう。

 ケイタイ電話を持ち歩くことで、私は心の自由を取り戻したの。
 ケイタイでお友達がたくさん出来たのがうれしい。
 赤と白が舞い上がった時、淋しい孤独から解放されて毎日を生きて行く。

―― これだけ思い入れのある電話です。これからの作品にも、今回の意匠が反映されてくるのではないかと思います。今後の作品で、iidaの電話を買った人にこそ見てほしいものはありますか。

 宇宙へ行くときのハンドバックケイタイ。iidaの電話。
 水玉ドットが白い雲や青い虚空にケイタイの会話が飛び交って行く。

■略歴紹介――草間彌生
前衛彫刻家、画家、小説家。1929年長野県生まれ。10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始め、水彩、パステル、油彩などを使った幻想的な絵画を制作。世界中から注目される前衛芸術家。作品集に「クサマトリックス」(角川書店)、「わたし大好き」(INFASパブリケーションズ)など。公式サイトでは展覧会情報などのほか、作品の販売も行なっている。

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