
パスカル・マルティン・タイユー / 「リバース・シティ」
いよいよ来週13日までの開催となった「越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009」。秋版の開催も告知されているけど、メインの全作品が鑑賞できるのは夏の会期だけ。JRの土日きっぷと駅レンタカーを併用し、最終日まで楽しんでみては。
それでは前編につづいて、野外展示の面白かった作品をずらずらと並べてみる。

パスカル・マルティン・タイユー / 「リバース・シティ」
はじめは、冒頭にも写真を掲出した巨大な色鉛筆。1本ごとに国名が示されており、国はいずれも小国ばかり。色鉛筆でイメージするのは、子どもと学校。鉛筆1本の重さは命の重さをあらわしているのかもしれない。

田中信太郎 / 「○△□の塔と赤とんぼ」
つづいてはやはり巨大な赤とんぼ。どんどん先細って行く搭の突端に、ヤジロベエのようなバランスで立つ。歌にもあるようにノスタルジーをさそう赤とんぼも、ここまでスマートになると都市的だ。大きく羽を広げた姿は十字架のようにも見え、なんだか祈りを捧げたくなる。

山本健史 / 「掃天帯土 -天水越の塔-」
巨大物は続く。作家が地元の人々とともに作り上げた焼き物を約8メートルのタワーにしたもの。中には、好きな人の顔をかたどったものなど、思わずにやにやしてしまうようなものも。大地にどすんと根をおろした、芸術の搭だ。

シモン・ビール / 「今を楽しめ CARPE DIEM」
CARPE DIEMは大好きなラテン語。がんこなマイナス志向が凝りかたまったぼくには永遠の憧れになりそうだけど。ともかく、森の中のあずまやに突如ポツンとあらわれるのは、6台の旧式冷蔵庫。中を覗いてみると…

シモン・ビール / 「今を楽しめ CARPE DIEM」
夏なのに雪だるま。会期が終わったら溶けてしまうという。せっかく今を生きているのだから、その短いきらめきを大切に生きていこう、ということなのだと思う。

大西治・大西雅子 / 「ゲロンパ大合唱」
かわいいな巨大カエルのオブジェ。コンポストになっていて、畑をたがやしていて出た雑草などをまとめて堆肥にできるというもの。足元のタイヤでゴロゴロ移動するのである。里山に根ざした共同体的アートだ。

鈴木りんいち / 「蟻について」
今度は巨大な蟻。蟻そのものではなく「蟻について」とタイトルにあるとおり、ここまで巨大なのにどこから見ても蟻らしさに遜色なし。

國安孝昌 / 「棚守る竜神の塔」
巨大さはほぼピークに。圧倒的な迫力をなんとか伝えようと頑張って、結果がこの写真という。残念すぎて泣きそう。レンガと丸太を組んで作り上げた、途方もなく大きな竜の搭。きのこが自生していたりしている。生けるファンタジーだ。
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