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新型インフルより怖い? ウェブ上でしか読めないホラーSFマンガ

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(C) Yuta Kayashima.

■このウェブコミックがすごい!
ホームページやブログでマンガを描き続ける、新しい才能を新旧問わずに紹介。好きな作家を見つけ、自分だけの「雑誌」を作ってみてはいかが。

ウェブ上で読めるマンガというのは、逆に考えれば「(紙の)マンガがウェブ上でも読める」という考えでもある。
それをひっくりかえし、むしろ「ウェブ上でしか読めない」マンガという逆転の発想から作られたマンガがある。これがまた、面白いのだ。

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今回紹介するのは萱島雄太さんの「Hack To The Brain」。
ページはすべてFlashベースで作られている。
サイトを開くと、上のようにまるでゲームのようなスタートページが開く。

章構成になっていて、チャプターリストから選ぶこともできる。
本の「目次」のようなものと考えればいいかもしれない。

ジャンルとしては、近未来を舞台にしたSFホラー。
ヘッドマウントディスプレーから人間に感染する、新型の「コンピューターウイルス」が発生するところから物語は始まる。

ウイルスに感染した人間は記憶を失ってしまい、
自分の家族が誰かも思い出せなくなってしまう。

その対策に乗り出した「ハカセ」は逆にウイルスに感染してしまう。
それを助手の少年ロメオと少女シェリルがハカセの「脳内」に電脳世界からもぐり、ウイルスの脅威から救い出すというストーリーだ。

面白さはストーリーだけではなく、「コマ割り」を超えたウェブならではの実験性にある。
たとえば少年・ロメオによるアクションシーンは下のような構成になる。

まず効果音ととも左上のコマがあらわれ、つづいて右のコマが展開。

ついで主人公のアップカットが左下に挿入され、

最後にアクションが展開し……と、渦巻き状にコマが展開していく流れだ。
第12回文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作にも選ばれている同作だが、まだまだその魅力を広く知られているとは言いがたい。
ぜひこの機会にじっくりと作品世界にひたってみてほしい。
(C) Yuta Kayashima.
■関連サイト
Hack To The Brain

■このウェブコミックがすごい!
ホームページやブログでマンガを描き続ける、新しい才能を新旧問わずに紹介。好きな作家を見つけ、自分だけの「雑誌」を作ってみてはいかが。
#1 「30歳までに読むべきウェブ漫画「デコミ!」」
#2 「タナカカツキに伊藤ガビン――デジタル世代の「まんが道」」
#3 「阪神好きの阪神好きによる阪神好きのためのウェブ漫画」
#4 「新型インフルより怖い? ウェブでしか読めない傑作SFコミック」

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阪神好きの阪神好きによる阪神好きのためのウェブ漫画

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■このウェブコミックがすごい!
ホームページやブログでマンガを描き続ける、新しい才能を新旧問わずに紹介。好きな作家を見つけ、自分だけの「雑誌」を作ってみてはいかが。

今回紹介するウェブコミックは野球モノだけど、正直に申し上げてぼくはほとんど野球のことを知らなかったりする。
そもそもルールを把握しておらず、WBC以降にインフィールドフライの意味をぼんやりと理解したという有様。知っている選手はいるかと言われたら「に、仁岡とか?」とうろたえながら答えるという状態だ。
そんなぼくでもけらけら笑えている野球漫画なのだから、少しでも野球を知っている人、特に阪神ファンなら絶対に面白いに違いない。

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そんなわけで今回のウェブ漫画はエキサイトブログから「阪神守護天使・今日のおちちゃん」。阪神ファンである管理人の「ochichan」さんが、試合の結果や阪神まわりのできごとを漫画にしたものだ。
試合結果やスコア報告などにからめて、いしいひさいち「タブチくん」のように野球選手をキャラクターのように紹介してくれるので、知らない選手にも愛着が沸いてくる。ちなみに下のコマはピッチャー・安藤選手。

「阪神守護天使・今日のおちちゃん」 2009年5月14日掲載分より
人気が昂じて、ブログ「自称阪神タイガース評論家」の鳴尾浜トラオさんと共著で「虎暮らし 自称阪神タイガース評論家の日記」(扶桑社)を刊行している。
同書はamazonレビューではのきなみ五ツ星の好評価で、まさにこれからが楽しみな野球漫画のルーキー的存在なのだ。

「阪神守護天使・今日のおちちゃん」 4月30日掲載分より

「阪神守護天使・今日のおちちゃん」 2009年5月13日掲載分より
どこから読みはじめても、いつ読みはじめても面白い野球漫画。「タッチ」も「ドカベン」も「砂漠の野球部」も読んだことがないという人こそ、ぜひぜひ読んでみてほしい。
■関連サイト
阪神守護天使・今日のおちちゃん

■このウェブコミックがすごい!
ホームページやブログでマンガを描き続ける、新しい才能を新旧問わずに紹介。好きな作家を見つけ、自分だけの「雑誌」を作ってみてはいかが。
#1 「30歳までに読むべきウェブ漫画「デコミ!」」
#2 「タナカカツキに伊藤ガビン――デジタル世代の「まんが道」」
#3 「阪神好きの阪神好きによる阪神好きのためのウェブ漫画」

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タナカカツキに伊藤ガビン――デジタル世代の「まんが道」

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■このウェブコミックがすごい!
ホームページやブログでマンガを描き続ける、新しい才能を新旧問わずに紹介。好きな作家を見つけ、自分だけの「雑誌」を作ってみてはいかが。

もはや紹介するのもおこがましいけれど、漫画家を志すものの憧れとなった伝説のアパート、トキワ荘を舞台にした青春漫画「まんが道」がある。
手塚治に赤塚不二夫に藤子不二雄……昭和漫画史を代表する漫画家たちの群像を描いた作品があるのなら、「バカドリル」のタナカカツキや「パラッパラッパー」シナリオ担当の伊藤ガビンなど、新時代のクリエイターたちの群像を描いた作品があってもいいはず。
今日紹介するのは、そんなデジタル時代に生まれた新たな「まんが道」だ。コンセプトが気に入った人はもちろん、最近元気が足りていない人、素直に共感できる漫画を読みたい人にはぜひ読んでみてほしい。

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電子書籍SNS「BCCKS」上で読めるこの作品は、牧鉄兵氏の「トキワブルーに憧れて」。
2008年10月に「第一章」を終えたこのマンガは、牧氏の「漫画家」としてのリアルな日常を描いたもの。
冒頭にも述べた「バカドリル」で知られるマルチクリエイター、タナカカツキ氏の事務所で働いていたときの生々しい記憶をそのまま漫画にしている。
ストーリーは、伊藤ガビン氏からの依頼を受けてゲームキャラクターのデザインをしたときのエピソードが元になったもの。一晩で100パターンものキャラクターを描いてきたタナカカツキの仕事に、一晩かけてたった一体だけしか描けなかった「自分」はすさまじいショックを受ける。

牧鉄兵 「トキワブルーに憧れて」 P65より
才能の違いに逡巡しながらも、「コツコツやるしかないんだ」とめげずに必死に作品を作りつづける姿に勇気をもらえる青春漫画だ。テイストはまさに「まんが道」そのものでオールドスクールだが、新しい作り手たちの生きいきとした姿が伝わるのが面白い。
ちなみに同事務所には「みんなのトニオちゃん」の菅原そうた氏も所属していたとのこと。まさにデジタル時代のトキワ荘と言えそうだ。
現在、牧氏はロサンゼルスに移り住み、漫画家ではなく映像作家として活動している。
omotadakaやDJ KentaroなどのMVをはじめ、関根勤とCGアーティストが協演するというすさまじいコンセプトのDVD「関根勤の妄想力」(ポニーキャニオン)などにも参加。
宇川直宏が制作したboredomsのMVに影響を受けたというやや暗めでマッドな作品世界で、日本を通り越して世界で受け入れられている。

牧鉄兵 「トキワブルーに憧れて」 P8より
以前インタビューに答え、映像作品を作るときも、あくまで「漫画家が撮った映像」という視点を保ちたいと語っていた同氏。同じBCCKS内で、掌編「Have a good cry!」も連載を開始している。「トキワブルー」第二章が始まるかどうかはまだ分からないが、彼の作品世界そのものに期待していきたい。
■関連サイト
牧鉄兵オフィシャルサイト「chokusen.com」
漫画「Have a good cry!」(BCCKS)
漫画「トキワブルーに憧れて」(BCCKS)

■このウェブコミックがすごい!
ホームページやブログでマンガを描き続ける、新しい才能を新旧問わずに紹介。好きな作家を見つけ、自分だけの「雑誌」を作ってみてはいかが。
#1 「30歳までに読むべきウェブ漫画「デコミ!」」
#2 「タナカカツキに伊藤ガビン――デジタル世代の「まんが道」」

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30歳までに読むべきウェブ漫画「デコミ!」

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「デコミ!」第14話 P80より

■このウェブコミックがすごい!
ホームページやブログでマンガを描き続ける、新しい才能を新旧問わずに紹介。好きな作家を見つけ、自分だけの「雑誌」を作ってみてはいかが。
#1 「30歳までに読むべきウェブ漫画「デコミ!」」

プロアマを問わず、誰から依頼されたわけでもなくみずからウェブサイトで作品を描きつづける「オンライン漫画家」は驚くほど多い。
本になって知られた例では「くるねこ」のくるねこ大和さん、「奥様はマリナーゼ」のほしのゆみさん、「ヘタリア」の日丸谷秀和さんなんかがいるけど、まだ知られていない作家は星の数ほどあふれている。
そんな中から「このウェブコミックはすごい!」と思った作家を勝手に紹介していきたい。新聞に四コマ欄があるように、日ごろ巡回しているブックマークに華を沿える感覚で気軽にブックマークしていってほしい。
それではまず第1回目は、30歳までに読むべき(と個人的に思っている)作品を紹介。アックスや季刊エス、コミックビームやIKKIなどのラインアップにピンと来た人には絶対に読んでほしい。

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「デコミ!」第15話 P86より
大竹伸朗のスクラップペイントのように、英字新聞の裏側に描かれたスタイリッシュな絵が目を引くこの漫画は、座二郎さんの「デコミ!」。
2005年から掲載を開始した漫画は「デタラメコミック」の略、「漫画を描く、自分を描く」という地点からスタートしたもの。「アパートの一室に住んでいる老人が、ドアの前でドライバーを持って立っている」など、自分の身の回りに起きた不思議なできごとを描いていた。最近の例でいえば「僕の小規模な失敗」などが浮かぶ。
座二郎さんは1974年生まれの現役サラリーマン。建築の意匠にかかわる勤め人としての顔を持つ傍ら、通勤時間に漫画を描いているという。バンド「安楽座」のリーダーも勤めるなど、多才ぶりを発揮している。
初期から魅力的なのだけど、その中に「夢」という要素が入り、そして大竹伸朗「全展」でスクラップペイントという手法に出逢ったことで、漫画はがらりと印象を変える。そこからが素晴らしいのだ!

「大江戸線と間違えて、小江戸線に乗ってしまう」
「新入社員に白いイキモノ(犬?)が入社する」
日常と非日常がとろとろと溶け合っていく様が、スクラップペイントという手法で生々しくあらわれる。フランスの漫画家、ニコラ・ド・クレシーのように、そのもの絵画のような世界観が読書欲をそそる。
実はこの漫画、講談社が主催するウェブコミック大賞、第19回「MANGA OPEN」でかわぐちかいじ賞に輝いた作品でもある。ちなみに講談社公式サイトでは応募原稿のFlash版が掲載されているので読み比べてみるのもいいかもしれない。
第1回からひたすら長文になってしまったけど、ぜひぜひぜひ読んでいただきたい。
■関連サイト
座二郎のデコミ!
座二郎のブログ!

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#1 「30歳までに読むべきウェブ漫画「デコミ!」」

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