【シリーズ】エスパークス生みの親に聞く「復活」の秘密
第1回 「エスパークスとはそもそも何だったのか?」 4月14日
第2回 「エスパークスはホラー映画から生まれた」 4月15日
第3回 「これだけあった! 奇品・珍品エスパークスグッズ」 4月16日
「エスパークス」が復活した、というニュースに沸いたのはぼくだけではないはずだ。
とはいえこのキーワードに反応できるのは恐らく、現在20代後半~30代前半のデジタル世代だけだろう。エスパークスは、「リラックマ」や「たれぱんだ」などでおなじみのサンエックスによる、男子小学生用の文具シリーズだ。
1989年からおよそ5年間にわたって続けられてきたシリーズの特徴は「文房具なのにマンガが読める」「すごろくなどのゲームが楽しめる」「キャラクターがRPGのように多種類で、コレクター魂を刺激する」というものだった。
その人気は他のメディアにも派生し、コロコロコミック(小学館)誌上で連載が開始するなど、文具からのメディアミックスという、現在から見ても革新的なキャラクターメイクの仕組みを打ち立てた。
キャラクターを作り出してきたのは、当時サンエックスの社員だった「ソッピー君」こと征矢浩志氏。今回は「復活」の理由と詳細、そもそも「エスパークスとは何だったのか」、また脅威のキャラクター制作秘話などを、征矢氏本人に細かく聞いてきた。
それではまず「エスパークス復活の理由は?」「エスパークスとはそもそも何だったのか?」ということの確認から始めたい。
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―― まずはエスパークスが生まれた背景を教えてください。
征矢浩志(以下「征」) 入社当初、プランナーの方から「男子向けの遊べる文具を作る、何か描いてみないか」という話をいただきました。イラストは趣味の一環で描いたことはありましたが、仕事としてマンガを描くのはそれが初めてでした。
エスパークスグッズは2月と9月、半年に1回リリースしていたんです。それを1期ごとに「シリーズ」として換算しているんですが、全てで12シリーズありました。
グッズの点数に関しては1シリーズあたり15~20点。トータルで考えると、5年間は続けていたことになります。
当初、シリーズ自体は2~3年間続けて「4」までで終わらせようと思っていたんです。ですが、それに代わるキャラクターを新たに作るよりはエスパークスを続けていった方がいいのではないかということで、「第2シーズン」というくくりで「5」以降を作っていきました。鎧が白いタイプが第2シーズンのものですね。
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―― 今回20周年ということで「復活」することになっていますが、そのきっかけは何だったんでしょう。また、復活を境にどんなことがあるんですか?
征 復活のきっかけになったのは、当時小学生だったファンの方々が現在20代後半~30代前半の、インターネットをよく使われるデジタル世代だったということです。
ブログやSNSなどでエスパークスを話題にしてくださっていて。復刊.comにもファンの方々からたくさんの投票をしていただけたので、今回の復活につながったと思います。
現在、展開中のキャンペーンは「エスパークスのコミックス復刊(20周年記念BOX)」「原画展(4月20日まで)」「公式サイト」の3点です。
昨年の11月29日には、Zepp Tokyo 2Fの「CULTURE CULTURE」でファンの方に主催していただいてイベントも開催しました。公式サイトに関してもファンの方の思い入れからスタートしたものです。
グッズとして「復活」というのはまだ未定です。たとえば今はカンペンを持っていけない学校も多かったり、昔とはかなり事情が変わってしまっているんですよ。サンエックス様に慎重にリサーチをしていただいている段階です。
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―― 当時、小学館で連載漫画になるなどメディアミックス展開をされていましたね。あのときはどういった経緯でお話があったんですか?
征 学年誌などの雑誌が「好きなキャラクターは」といったアンケートを取られていたので、そこに「エスパークス」という名前が挙がってきたのではないかと思います。当時「SPA!」誌上で取り上げられたことも火種になっているのではないかと。
メディアミックスで生まれた漫画に関しては、ストーリーを含めて漫画家さんにおまかせしていました。毎月、掲載前にラフを見せていただいてはいたんですが。作り手として「こうしろ、ああしろ」というよりは、好きに描いてもらったほうが違った世界観が生まれて面白いものになるのではないかと思ったんです。
もともと、作者の名前を覚えていただくよりはエスパークスというキャラクターを覚えていただく方がいいと思っているんですよ。自分1人で作っていたわけではなく、他の方に手伝ってもらいながら共同作業で作り上げていったものですから。
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―― 第1シーズンの中にはかわいらしいキャラクターが多いですね。これらはどこから発想されているんでしょう。
征 主人公周りでギャグをやるキャラクターはもともと一緒に働いていた同僚などから発想しています。今でいうアバター的なものから作っていました。
当時人気のあったキャラクター「ハガエル大王」などは会社の先輩が元になっています。
後半になると子どもたちからアイデアを募って敵キャラクターを登場させていたりもしていました。公募自体はノートの最後ページで告知をしていただけだったんですが、ダンボール箱に入りきらないくらいの応募がありました。
漫画に関しては手塚治虫さんや石ノ森章太郎さん、鳥山明さんなど色々な人の影響を受けていると思います。学生時代に読んでいたアメコミの影響もかなりあります。MARVELやDCコミックなどですね。
(第2回 「エスパークスはホラー映画から生まれた」 に続きます)
【シリーズ】エスパークス生みの親に聞く「復活」の秘密
第1回 「エスパークスとはそもそも何だったのか?」 4月14日
第2回 「エスパークスはホラー映画から生まれた」 4月15日
第3回 「これだけあった! 奇品・珍品エスパークスグッズ」 4月16日
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