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グルメブロガーとしてすべきこと

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【シリーズ】食べ歩きブロガー・くにさんに聞く、グルメブロガーの作法
第1回「グルメブロガーが選ぶ居酒屋デジカメ」(4月1日)
第2回「グルメブロガーの居酒屋デジカメ活用術」(4月2日)
第3回「グルメブロガーとしてすべきこと」(4月3日)

グルメブログ「くにろく 東京食べある記」はお気に入りサイトの1つ。ここまでは管理人のくにさんに、居酒屋で使えるカメラの選び方、さらに使い方を教えてもらった。
最終回の本稿では、グルメブログをこれから始めようという人に読んでほしい「グルメブロガーとしてすべきこと」の訓示、そしてお勧めの名居酒屋や居酒屋評論家を紹介していく。
紙でもウェブでも、グルメ評論家をめぐる「研究家論争」は絶えず、その争いの中からおいしい真実が顔を覗かせることもまた確か。この記事からぜひとも、自分がブログを書く上で大切にしたいことを見つけてほしい。
なお、本文中の写真はすべてくにさんの撮影による。

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■ブロガーなら店の個性を生かした記事を書くべきだ
「ぼくはライトが嫌いなんですよ」、くにさんはそう語る。
ブログ全体の美しさにこだわるあまり、露出を上げてストロボで光量をかせぎ、料理以外の色をすべて飛ばしてしまうブロガーもいる。
「やっぱりこういう(店の)照明があるわけじゃないですか。その下で食べているわけですから、それを全部飛ばしちゃうのは違うと思うんですよね。同じ撮影でも、モノと食べ物とは違いますよ。
 ブログっていうのは、その店に行ったことのない人が『どういう店かな』と調べたときに役立ってくれるものだと思うんです。
 ただきれいに撮るだけなら『DANCHU』なり『食楽』なり、そういうところに任せればいい。実際に食べに行った普通の人がどう食べたか、どう思ったかを伝えるべきです」

その言い分は、グルメブロガーとしての主張でもある。
「ブログにも書いたんですが“三大煮込み”“五大煮込み”ってネーミングが大嫌いで」
そう言われ、思わずどきりとした。編集者というのは読者の目を引くためだけに、安易にもそういう「括り」を導入しがちなもの。理由を聞くと、くにさんは続けた。
「煮込みって“個性”なんですよね。何が入ってるか分からずとりあえず煮込んでるから“煮込み”なわけでしょう。たとえば先日、門前仲町の『大坂屋』に行ってきたんです。
 あれも言ってみれば煮込みですけど、これだけ個性的なのに、それを無視して東京の煮込みと比べて『五大煮込み』と呼んでしまうのはもったいないですよね」
 
 
 
■初心に帰って「居酒屋とラーメンを攻める」、その理由は
これまで実際に訪れて写真を撮った数で言うと、およそ掲載数の倍になるという。もちろん時間の制約もあるが、紹介の食指が伸びなかった店もある。そんな中、くにさんは「今年はあらためて居酒屋とラーメン屋を攻める」という。
「一口に居酒屋といっても色んな系統があって、そこにはその系統を語る専門家がいるんですよ。ただ、単にその系統に属している人が言っていることが正しいかと言われたら必ずしもそうではないと思うんです。
 たとえば神田の『みますや』は老舗だから話題にはなるけど、行ってみると最近はまったく良くない。そういう情報をしっかり見極めて伝える必要があるんですよ。様々な立場の人が行ってみること、読者として色んな選択肢がある方がいいと思うんですよ」
サントリーの公式ブログはもちろん「プロ」としての仕事だが、「くにろく 東京食べある記」はあくまでも趣味で続けているもの。けれども、趣味であるからこそのこだわりがそこにはある。無料で誰でも読めてどんな情報でも掲載できる。
そんな中だからこそ自らの「真実」にこだわるのは、ブロガーはもちろん読者にこそ求められている姿勢なのだろう。
 
 
■くにさんが「あまり人には教えたくない」名居酒屋2選
1) 東大前の100年続くおでん屋「呑喜」
 
ブログでも紹介している、100年以上前から続いている名店。ただ、普段からくにろくさんが通っているために「あまり訪れて欲しくはないけどお勧めはしたい」という歯がゆさがあるのだという。居酒屋研究家・森下賢一の『居酒屋礼讃』(筑摩書房)にも掲載されている。
2) 木場にある老舗の煮込み「河本」
 
バラックのような作りの、本当に常連以外は立ち寄りがたい雰囲気のある煮込み屋。煮込みは卵入りとそうでないものがあり、卵入りを頼むと「えっ」という顔をされたのだとか。常連だけに振舞われているために数が足りなくなってしまうという。
 
 
■くにさんお勧めのグルメ評論家
居酒屋研究家からは太田和彦さん、吉田類さん、なぎら健壱さんの3人。ラーメン評論家からは大崎裕史さん。グルメブロガーからは「さとなお.com」さとなおさん、「食い道を行く」ヒロキエさん、「じぶん日記」55aiaiさんがお勧めとのこと。

【シリーズ】食べ歩きブロガー・くにさんに聞く、グルメブロガーの作法
第1回「グルメブロガーが選ぶ居酒屋デジカメ」(4月1日)
第2回「グルメブロガーの居酒屋デジカメ活用術」(4月2日)
第3回「グルメブロガーとしてすべきこと」(4月3日)

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グルメブロガーの居酒屋デジカメ活用術

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【シリーズ】食べ歩きブロガー・くにさんに聞く、グルメブロガーの作法
第1回「グルメブロガーが選ぶ居酒屋デジカメ」(4月1日)
第2回「グルメブロガーの居酒屋デジカメ活用術」(4月2日)
第3回「グルメブロガーとしてすべきこと」(4月3日)

お気に入りのグルメブログ「くにろく 東京食べある記」。
管理人の居酒屋ブロガー・くにさんに、カメラの選び方・使い方やブロガーとしての「こだわり」を聞いていく。
第1回ではカメラとレンズの選び方を中心に教えてもらった。第2回となる本稿はずばり、カメラの「使い方」だ。冒頭写真は取材の際、くにさんと一緒にいただいた神田「岩戸」の海老しんじょ。
「旨そう」な写真を撮るためにはどんなコツが要るのだろう?

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――グルメブロガーが教える居酒屋デジカメ5ヵ条
1) F値は基準、レンズの特性に合わせて調整する
レンズの絞り値を意味するF値は最大1.8まで設定できても、撮影に使うのはF2.5~2.8まで。実際にF1.8で撮ってしまうと画が甘くなってしまうのだという。「F値が低い」レンズであっても、特性に合わせて調整する必要がある。
2) 三脚はなるべく使わない。使うときは「体」に立てる
バーや居酒屋は基本的にカウンターが狭い。そのため胸から料理までの距離がとれず、料理に対して体が斜めになってしまう。だから三脚はむしろテーブルよりも胸の上に固定するなど、体に直接立てる形で使用している。

ただ三脚に頼りすぎてしまうと「おいしい」写真が撮れないとも。ひととおり三脚で撮ったあと、自分がさあ食べようと思ってみると「おいしい角度」に出逢う。やはり、目で見て確かめて撮らないと写真は「旨く」ならないのだという。
3) シャッタースピードは1/15秒でも撮れる
バーなど本当に暗い場所を除けば、実はくにろくさんの写真はほとんど三脚を使っていない。体にしっかり固定させれば、あれだけの写真が撮れるのだ。ちなみにくにろくさんはもともと建築業界にいたことがあり、そのときに模型撮影をしていたのだとか。
4) ISO感度は200に固定する
フィルムカメラの場合は400が基本と言われる。デジカメの夜間撮影でより高感度が欲しいとなると800を選んでしまう人もいると思うけど、ISOは200に固定。色や料理の質感を再現するためにはこれくらいが必須。感度は低めでシャッター遅め、それでいて手持ちでもブレずに撮るというプロ顔負けの撮影術だ。
5) 撮影はRAWが必須、簡単な加工で原色に近づける
画像フォーマットはRAWで撮っておき、カメラの性能にも寄るが、暗部撮影では特に色を補正することが多いという。赤っぽかったり、現在くにろくさんが使用中のEOS 40Dではやや白が青みがかった印象になるのだとか。
 
 
――知って得するグルメブロガー豆知識
1. 店に着いたら、布巾を広げて撮っておく

これはホワイトバランス補正のため。「めったにやりませんよ」とくにろくさんは笑っていた。もちろんレフ板などを持参している人はそれを撮って調整してもいいのだが、あくまで応急処置として使える。
2. 注文時、メニューを指差した写真を撮っておく

お目当てのものを頼んでから、値段とメニューを指差した写真を撮っておくこと。これは家に帰ってブログを書くとき、絶対に必要になる。特に居酒屋などメニューが多く、酔いが回ってしまったあとではなかなか確認も難しい。
(4月3日 「グルメブロガーとしてすべきこと」 につづきます)

【シリーズ】食べ歩きブロガー・くにさんに聞く、グルメブロガーの作法
第1回「グルメブロガーが選ぶ居酒屋デジカメ」(4月1日)
第2回「グルメブロガーの居酒屋デジカメ活用術」(4月2日)
第3回「グルメブロガーとしてすべきこと」(4月3日)

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グルメブロガーが選ぶ居酒屋デジカメ

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「第1回グルメブロガーが選ぶ居酒屋デジカメ」(4月1日)
「第2回グルメブロガーの居酒屋デジカメ活用術」(4月2日)
「第3回グルメブロガーとしてすべきこと」(4月3日)

「くにろく 東京食べある記」は開設3年のブログサイトだ。

管理人はくにさん。2006年の5月にラーメン専門ブログを開設し、半年後に居酒屋やバーなどタブ区切りの「食べ歩きサイト」を始めた。
現在ではサントリーBAR NAVIの公式ブロガーも勤める、いわば「野生のプロ」に近いグルメブロガーだ。
ついつい繰り返しサイトを訪れてしまう理由は、選店眼や実直な語り口はもとより、冒頭のような素晴らしい写真の数々!
自分でも旨いものにめぐりあったときには「記念の一枚」を撮ってブログに上げるのが常なのだけど、くにさんの写真はとにかく「旨そう」なのだ。
そこで今回はくにさんに、グルメブロガーとしての「居酒屋デジカメ」選びのコツ、またカメラの使い方などを聞いた。最後にはグルメブロガーとしてすべきこと、そして必ず訪れるべき名店についても聞いた。第1回目の今回はデジカメの選び方だ。

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――グルメブロガーが選ぶ居酒屋デジカメ
1) デジタル一眼レフカメラ
CANON EOS 40D+単焦点レンズ「EF2818U」(28mm単焦点、F1.8 USM)

メインで使用しているのはこの組み合わせ。28mm単焦点はレンズそのものが明るいのでポートレートにも向いている。
はじめは50mm単焦点レンズ(F1.4 USM、EF5014U)を使っていたが、焦点距離(撮影する料理との距離)が長すぎたためすぐにお蔵入りに。またEOS 40Dの撮像素子はAPS-Cサイズなので、レンズ本来のサイズで撮れるはずの写真から全体像がやや狭まってしまう(約80mm相当になる)という欠点もあった。
そこでより広角よりの28mmを選び、約50mm相当の状態で使用しているのだ。現在、家にはまだ使用前のEF-S17-55mm F2.8があるが、まだレンズの個性を見極めるためにチューニング中という。
2) コンパクトデジカメ
RICOH GR DIGITAL

デジタル一眼レフはカシャカシャとシャッター音が鳴るので、雰囲気を壊したくない店ではコンパクトデジカメが必須。中でもGR DIGITALは「やっぱり別格、ずっと欲しかった」というこだわりの逸品。ラーメン屋の記事はほとんどGRで撮影しているのだとか。

――料理撮りにふさわしいカメラ選びの「コツ」は?
サイト開設当初に使用していたのはコンパクトデジカメのみ。1機種目に使っていたのはNikon COOLPIXだった。手が滑ってラーメンに落としてしまったことで、泣く泣く2機種目を購入したのだとか。
その後「手ぶれ補正+高感度」を買ってPanasonic LUMIXに乗り換え、最後はGR DIGITALに移行。デジカメを選ぶ基準を聞いてみるとやはり「高感度+ノイズレス」だ。
ただし、最終的な選び方としては価格.comをチェックしたり、雑誌を細かく読んだり……ではなく「自分で試してみること」。たとえば購入当時の40Dはシャッターを切ったときのミラーアップ動作でわずかながら振動と稼動音があり、その大小にも個体差があったのだとか。
そこで量販店に出向き、同じEOS 40Dを5台並べてそれぞれを試し撮りし、最も自分に合った1台を選んでいるのだという。
 
 
――おまけコラム: 土佐っ子ラーメンの「今」
「shooti.jp」のインタビューでも答えているように、くにろくさんイチオシのラーメン屋は環七沿いの「土佐っ子ラーメン」だ。土佐っ子ラーメンは店をしまい、跡地に立ったのが「下頭橋ラーメン」。
また品川区で「平太周 味庵」を出店しているのが当時の「土佐っ子」にいたメンバーという。気になる中身は、背脂で真っ白になったスープから麺をかきわけると真っ黒なタレがあらわれ……という絶品。ぜひ一度行ってみたい。
 
 
(4月2日予定 「グルメブロガーの居酒屋デジカメ活用術」 に続きます)

【シリーズ】食べ歩きブロガー・くにさんに聞く、グルメブロガーの作法
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