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まさに美貌の無駄遣い! 「その発想はなかったわ」な、踊ってみた動画

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## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
 「踊ってみた」といえば、古くは「レッツゴー陰陽師」や「中曽根ティーチャー」といったものが存在し、どちらかと言えばその踊りで笑わせてくれるものが多い印象。しかし、最近は可愛い女の子が大量に乱入、もはや「ネットアイドル」の巣窟といった感じだろうか。いや、あんまり無責任なこと言うと某掲示板で怒られそうだけど。
 そんな中で見つけたちょっと「発想の斜め上」を行くのが今回紹介する動画だ。

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 みくのんという踊り手をご存知だろうか?
 セガから発売されたゲームソフト「初音ミク-Project DIVA-」の企画で優秀賞に選ばれたり、素晴らしいスタイルと美貌の持ち主で人気の踊り手なのだが……

 
!?
 
 まさに「実写MAD」。まさに「美貌の無駄遣い」。元ネタはこちらの動画。これを参考に、自身を「踊らせた」のだという。
 「一体どうやって作ったのか?」というのは動画を見ていれば何となく想像が付くのだが、「まさか……」と思って作った本人に聞いてみたところ……
 「フォトショ(Photoshop)で700枚近い画像を作って、それをウィンドウズムービーメーカーで切り貼りしました」とのこと。
 
!?
 
 ニコ動には「努力の方向音痴」が溢れているが、まさにその最たるものを見た気がする。いや、いい意味で。素晴らしい。「どういった動画に影響を受けて作ったか?」という事を聞いてみたら「ボカロオリジナル曲である『ハイセンスナンセンス』のような動画を作りたかった」とのこと。みくのんさんは以前にもその曲のPVを再現する動画を作っているが、そのリベンジだったのだろう。
 元動画の作者にこの動画について聞いてみると……
 「自分で作った時にNiVEというソフトで工程を省いたところを、ウィンドウズムービーメーカーでの切り貼りというパワープレイでやってのけたところに感動した」とのこと。
 「努力の方向音痴」というものはニコ動では決して珍しいものではないのだが、今回の動画はその中でも屈指の方向音痴っぷりだろう。ただ凄い技術を持っているだけでなくても、ちょっとした発想や地道な努力だけでも面白い動画は作れる、そういうところがニコ動の面白さの一つだ。
 text by 全農連P

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
第2回 「8bitなピコピコPerfume!」(3月31日)
第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
第5回 「8bitなピコピコPerfume、ふたたび!」(4月21日)
第6回 「初音ミク、インドに渡る?」(4月28日)
第7回 「東方MADで「ゆっくりみなぎっていってね!」」(5月12日)
第8回 「知る人ぞ知る初音サウンド「マゾミク」って何だ?」」(5月19日)
第9回 「ニコニコインディーズの生音感が熱い」(5月26日)
第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
第11回 「ニコニコ動画流星群だけじゃない、カリスマニコ厨の隠れた名作」(6月9日)
第12回 「伝説のクソゲー、日本伝統文化とまさかの融合」(6月16日)
第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)
第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)
第16回 「アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ」(7月21日)
第17回 「ニコ動×DS-10の可能性をめぐって」(7月28日)
第18回 「初めての曲「3時間くらいで歌詞書きました」Aliced Twilightz、Lincoさんが語る」(8月4日)
第19回 「「斜め上」に進化していく、hitonariPのニコMAD」(8月12日)
第20回 「らっぷびとだけじゃない、ニコ動発の「ネットラッパー」」(8月20日)
第21回 「ニコニコ動画で謎のブーム「スネ夫が自慢話をするときに流れている曲」をめぐって」(9月2日)
第22回 「スネ夫の次はファミマ! ニコニコ動画・謎のブームから生まれた、「マイリス余裕」のリミックス動画6連発」(9月15日)
第23回 「まさに美貌の無駄遣い! 「その発想はなかったわ」な、踊ってみた動画」(9月29日)

[...]

スネ夫の次はファミマ! ニコニコ動画・謎のブームから生まれた、「マイリス余裕」のリミックス動画6連発

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## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
 前回のコラムで取り上げた「スネ夫」ブーム。こういうリミックスブームは過去にも「チーターマン」などの例はあるのだが、まさか「連続で」起こるとは……。本当にニコ動では何が流行るか分からない。

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■electribeでアップ店舗なビートが発生 フロア、温めますか?
 今回のブームは「ファミマの入店時のあのメロディを使ったリミックス」だ。
 また例のごとく、突然ランキングに現れたかと思ったら一気に巨大なムーブメントへ。本家の動画の伸びもすさまじいが、今回は派生動画もかなりの伸びとなっている。それはやはり「タグやコメント遊びが非常に面白い方向に行っているから」なのだろうか。
 まず本家から。

 これはKORGの「electribe」というシンセを使って作られたファミマリミックス。動画を再生した直後から「聞き覚えのあるあのメロディ」が。そして0:40頃からテンポが速くなってくる。タグには「アップ店舗」と。なるほど、タグ把握。
 そして1:07、タイトルの通り、テンションが上がってくる。そこからは声ネタをセンスよく使った聴き心地の良いリミックス。そうして「フロア、温めますか?」と言わんばかりにテンションがどんどん上がっていき、やってきた4:22で「店長出勤」だ。
■ボーカル入り、まさかのオーケストラ、東方アレンジ、そして僧職系まで
 次に盛り上がりを見せたのはこちらの動画だ。

 超スピードで今度はボーカルが乗った。無論、オケも別のリミックスだ。
 タイトルの通り、電波系な曲になっていて中毒性が高い。しばらく聴いていたら「ふぁみふぁみふぁみ~♪ふぁみふぁみま~♪」と口ずさんでいることだろう。実際、最近これが頭から離れなくて困る。もう何か作ってやろうかと思うくらい。
 
 さらには「その発想は無かったわ」的なものも。

 混ざる、とにかく「あの名曲」と混ざる。
 画像の面白さも相まってタグやコメントが楽しすぎる。
 
 まさかの「オーケストラ」

 オーケストラ風にアレンジするのは昔からどのジャンルでもあったが、ご多聞に漏れず凄まじいクオリティでいらっしゃる。「ドアがウイーン」タグを考えた奴は天才だと思う。
 
 そして「幻想郷入り」

 東方風アレンジはスネ夫ブームでも話題になったが、やっぱりな。満を持しての「東方店舗録」。「ゲーム化」はまだだろうか?
 
 さらにあの「僧職系男子」まで参戦。画像がいちいち笑いを誘う。

 ニコ動を見ていて常々思うのだが、本当にこの場所は「集合知の無駄遣い」だ。いや失礼、「有効活用」の間違いだ。
 名無しの「タグ職人」が次々に現れて書いていったタグの中から、センスあるものが残り、どんどん洗練されていった結果だ。コメントもまたそうだが、ニコ動での盛り上がりというのはこれと非常に密接な繋がりがあるような気がしてならない。
 名無しの天才が才能を無駄遣いしている間は、ニコ動は安泰なのかも知れない。
 text by 全農連P

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
第2回 「8bitなピコピコPerfume!」(3月31日)
第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
第5回 「8bitなピコピコPerfume、ふたたび!」(4月21日)
第6回 「初音ミク、インドに渡る?」(4月28日)
第7回 「東方MADで「ゆっくりみなぎっていってね!」」(5月12日)
第8回 「知る人ぞ知る初音サウンド「マゾミク」って何だ?」」(5月19日)
第9回 「ニコニコインディーズの生音感が熱い」(5月26日)
第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
第11回 「ニコニコ動画流星群だけじゃない、カリスマニコ厨の隠れた名作」(6月9日)
第12回 「伝説のクソゲー、日本伝統文化とまさかの融合」(6月16日)
第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)
第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)
第16回 「アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ」(7月21日)
第17回 「ニコ動×DS-10の可能性をめぐって」(7月28日)
第18回 「初めての曲「3時間くらいで歌詞書きました」Aliced Twilightz、Lincoさんが語る」(8月4日)
第19回 「「斜め上」に進化していく、hitonariPのニコMAD」(8月12日)
第20回 「らっぷびとだけじゃない、ニコ動発の「ネットラッパー」」(8月20日)
第21回 「ニコニコ動画で謎のブーム「スネ夫が自慢話をするときに流れている曲」をめぐって」(9月2日)
第22回 「スネ夫の次はファミマ! ニコニコ動画・謎のブームから生まれた、「マイリス余裕」のリミックス動画6連発」(9月15日)

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ニコニコ動画で謎のブーム「スネ夫が自慢話をするときに流れている曲」をめぐって

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## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
 さあもうサボった!だらしねぇな!
 先週、予告もなくサボってサーセン。しかし、誰かに「書け!」って言われないと忘れるのは鳥頭だから仕方ないね。いい目してんねサボテンね。というわけで今週は突如起きた「スネ夫ブーム」についてのお話。
 ぶっちゃけ、「ブームの始まりがどこか」とかそういう細かいことは知らん。たぶんこうさk……ゲフンゲフン! まあ、「野暮なことは言うまい」ということで。

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 で、まあ何なのか知らんけど先月の終わり頃からニコ動では「スネ夫が自慢話をするときに流れている曲(フル)」という動画が爆発的に伸び、そんでもってその曲をリミックスしたり、マッシュアップしたり、という流れが起きている。そう言えばリミックスがこうして流行るのってチーターマン以来かね。
 まずは原曲から聞いてみる。
 うん、絶対に一度は聞いたことがある希ガス。そしてタグがものっそい秀逸。なるほどな、これがブームの源か。そもそもタイトルからして面白い。わざわざ「(フル)」って書いてあるところまで含めて。
 つづいてリミックス。「このダンスフロアは3人用なんだ」とか、「サイバースネP」とか。こちらもタグが面白すぎる。
 そして何よりブーム開始からわずかな時間でのこのクオリティのリミックス。まあ、曲の時間が短いからすぐ作れるというのもあるのだろうが、ニコ動で流行ると言うことはこういう事だ。
 まあ、こういったリミックスが現在も大量に作られ、上がっているところなんだが、「発想の斜め上をいく動画」も現れてきている。

 まさかの「オルゴール化」。この作者、他にもこういったオルゴールの動画をいくつもあげているようだが…一体何者だ!?
 そしてもう一本。

 こちらはこちらの東方の曲風のアレンジを「まさかのゲーム化」してしまった動画。東方の新作がこんな形で作られるとは……!
 そもそも「東方臑茶魔」というタイトルからして面白いわけだが、内容はいちいち秀逸。成金「キャッシングパワー」など、スペルカード名がいちいち面白い。そんでもってゲームのクオリティは本家の東方に引けを取らないレベル。どういうことなの……。
 ニコ動でブームが起きると、そのブーム開始から1週間足らずでここまでの広がりを見せる。それは何も曲をアレンジするという範疇に留まるものではなく、ゲームまで作られてしまったりと、そういうマルチな広がりを見せる。この勢いは凄い。ネットのダイナミズムの最たるものではないだろうか。
 筆者だけかも分からんが、「ネットはダイナミズムがその面白さの一つ」だと思っている。だからこそこういうブームは大好きで、もう今は「新着動画はまだか?」とむさぼるように動画を見ている状況だ。
 しかしまあ、こういうブームは長く続くものではない。もうこれを書いている今にも衰退に入っているかも知れない。是非とも「今」、これらの動画、そしてこのブームの盛り上がりを見て、そういった面白さを感じ取って欲しい。
 text by 全農連P

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
第2回 「8bitなピコピコPerfume!」(3月31日)
第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
第5回 「8bitなピコピコPerfume、ふたたび!」(4月21日)
第6回 「初音ミク、インドに渡る?」(4月28日)
第7回 「東方MADで「ゆっくりみなぎっていってね!」」(5月12日)
第8回 「知る人ぞ知る初音サウンド「マゾミク」って何だ?」」(5月19日)
第9回 「ニコニコインディーズの生音感が熱い」(5月26日)
第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
第11回 「ニコニコ動画流星群だけじゃない、カリスマニコ厨の隠れた名作」(6月9日)
第12回 「伝説のクソゲー、日本伝統文化とまさかの融合」(6月16日)
第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)
第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)
第16回 「アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ」(7月21日)
第17回 「ニコ動×DS-10の可能性をめぐって」(7月28日)
第18回 「初めての曲「3時間くらいで歌詞書きました」Aliced Twilightz、Lincoさんが語る」(8月4日)
第19回 「「斜め上」に進化していく、hitonariPのニコMAD」(8月12日)
第20回 「らっぷびとだけじゃない、ニコ動発の「ネットラッパー」」(8月20日)
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らっぷびとだけじゃない、ニコ動発の「ネットラッパー」

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 「ネットラップ」というものをご存知だろうか?
 「ネット上で配布されたトラックに、ラッパーがリリックを乗っけて作品を作る」というもの。ニコニコ動画(ニコ動)では「ニコラップ」と言われ、1ジャンルとなっている。
 ニコ動ではらっぷびとさんが頭一つ飛び抜けて有名で、トラックメイカーとしては彼の楽曲である「When they cry」などのトラックを作ったK’sさんが有名だ。だが、それこそ「あまり知られていないけど凄い才能の持ち主」が埋もれている。
 そのうちの一人が、今回紹介するdentakuさんだ。

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 dentakuさんは昨年、ラップと言ってしまうとちょっと畑違いだが、ある意味「日本最初のラップ」を使った「IKZO」を素材に使った「セラミックガールはナニモノだ?!」という作品で衝撃を与えた人物。なのだが、彼が制作者の一人であることはあまり知られていない。ニコ動では他にも、トラックを提供したり、既存の曲をリミックスしたりという活動をしている。これがまたまたレベル高い!

 こちらはニコラッパー、RESTAさんの楽曲をリミックスした作品。元の楽曲はRESTAさんが作ったこちらのアルバム(zipファイル)に収録されていたもの(passは「resta」)。原曲にあった強いキックが無くなり、繊細で切ない印象のトラックにラップが乗っかり、雰囲気がずいぶんと変わっている。

 つづいては、人気ボカロ曲「炉心融解」を、歌い手のリツカさんが「歌ってみた」ものを、さらにリミックスした作品。実はこの動画、実のところ映像編集は筆者が担当しているのだが、それは「簡単な切り貼り程度」であり、特筆すべきはやはりその「音」だ。ファンキーなアレンジにネタを混ぜつつも、リツカさんのボーカルと異様なほどの親和性を見せている。
 ニコ動には様々なジャンルがあり、その中ではネットラップは比較的小さい方だ。しかし、「ボカロ曲にラップを乗せる」というような二次創作の流れが非常に面白いジャンルでもある。まさに「もっと評価されるべき」だ。これを機に、是非とも「ニコラップ」に触れてみてはいかがだろうか。
text by 全農連P
※ 諸事情により記事掲載を2日遅らせています。サーセン!!(wakuteka.jp編集部)

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
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第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
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第8回 「知る人ぞ知る初音サウンド「マゾミク」って何だ?」」(5月19日)
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第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
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第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)
第16回 「アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ」(7月21日)
第17回 「ニコ動×DS-10の可能性をめぐって」(7月28日)
第18回 「初めての曲「3時間くらいで歌詞書きました」Aliced Twilightz、Lincoさんが語る」(8月4日)
第19回 「「斜め上」に進化していく、hitonariPのニコMAD」(8月12日)
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「斜め上」に進化する、hitonariPのニコMAD

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 ニコニコ動画には様々なMADの作者がいるが、各々が「何かの得意素材」を持っていたりする。
 例えば「IKZO」や「キーボードクラッシャー」、「ガチムチ兄貴」や「エア本さん」と言ったように。今回はそんな中でも異彩を放つ「hitonariP」という作者の動画を紹介する。
 「アイマスMAD」を作っている関係で投稿者名にそのままプロデューサーを表す「P」が付いているのだが、「真面目なPV」と言うよりは「想像の斜め上を行った作品」で有名である。

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 まずこちらがIKZOに「無理矢理」ボカロ曲を歌わせた動画。ごり押し感がたまらん。
 つづいて「アイドル紹介シリーズ」の中でも「その発想は無かったわ」という動画がこれ。以前は「至高のツンデレ」のあの人も素材となっていた。
 最後は「UESAM@STER」というジャンルを確固たるものにしたこちらの作品。初見だと間違いなく「打ち首」となるだろう。
 ここに挙げたほかの作品も合わせると計63作品という多産な作者だ。しかし、上記の動画を見ても分かるとおり、決して「技術面」だけで評価されているわけではない。評価すべくはその類い稀な「センス」と「発想」だろう。
 「マツケンPVとアイマスの曲とシンクロさせる」なんて発想が一体どこから出てきたのか……。そして、なぜこんなに面白いのだろうか。
 これはまさに「発想の勝利」ではないだろうか。
 ニコ動も2年半も経つと、どのジャンルの動画にしても「技術インフレ」が進んできている。視聴者の目も肥え、ある種「クオリティ高くて当たり前」のような空気が出来上がってきているわけだが、やはり「発想は大事」という事は忘れてはならないのではないだろうか、と、「自身の新作が伸び悩む様子」を見ながら一人反省会するのであった。
text by 全農連P

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「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
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第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
第11回 「ニコニコ動画流星群だけじゃない、カリスマニコ厨の隠れた名作」(6月9日)
第12回 「伝説のクソゲー、日本伝統文化とまさかの融合」(6月16日)
第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)
第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)
第16回 「アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ」(7月21日)
第17回 「ニコ動×DS-10の可能性をめぐって」(7月28日)
第18回 「初めての曲「3時間くらいで歌詞書きました」Aliced Twilightz、Lincoさんが語る」(8月4日)
第19回 「「斜め上」に進化していく、hitonariPのニコMAD」(8月12日)

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初めての曲「3時間くらいで歌詞書きました」Aliced Twilightz、Lincoさんが語る

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 伝説のクソゲー、チーターマンのBGMをラウンジ風にアレンジした「チーターガール」。それを制作したのが、KTGさん(Ba)、Linco(Vo)さんの2人からなるインディーズユニット「Aliced Twilightz」(以下AT)だ。
 今回はその代表曲の1つ「フルチン☆ブギ」の制作秘話から、ニコニコ動画における「見せ方」の重要性について――などと堅く言ってみたが、まあそんなにガツガツした内容じゃないからゆっくりしていってね!!

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■フルチン☆ブギ

 「フルチン☆ブギ」。テクノサウンド中心なATの作品の中では異色な存在だ。
 この曲がどういった過程で出来たのかLincoさんに聞いてみると、「『みんなのうた』風な感じで作った曲です。きっかけはKTGさんがフルチンブギってタイトルと曲のサビの部分を作って『こんな曲やりてー!』と言ったことから」という事らしい。
 作詞がLincoさんということで、そのあたりについても聞いてみると、「カワイイ男の子のお風呂ソングにしようっ! って言って3時間くらいで歌詞書きましたw 思いっきり歌ったから近所の反応が気にならなかったといえばウソになりますがw」との事。
 この曲、ATとして制作した楽曲では2曲目で、Lincoさんにとっては「初めての作詞」だったらしい。初めてであの出来だと…?

 こちらは同じ曲をLincoさんが歌ったもの。同じ曲でもずいぶんと印象の違うものとなっている。このあたりが面白いところ。「フルチン☆ブギ」はすでに様々な歌い手が「歌ってみた」カテゴリに動画を投稿しているが、三者三様、それぞれに個性のある作品となっている。
 まあ、タイトルがタイトルだけにアレな内容も散見されるが、それもまた良い。むしろ「いいぞもっとやれ」という感じだ。
 
■モノノケダンス カバー
 さらにもう一曲。

 チーターPによるアレンジ曲。電気グルーヴの「モノノケダンス」を原曲に似せつつも、Lincoさんのボーカルも相まって「ATの音」に仕上がっている。
 こちらについても聞いてみたところ、
敬愛する電気グルーヴのモノノケダンスがあまりにいい曲だったのでATでカヴァーしたい!!となって出来あがりましたーw
こういう著作権ものを扱う際にはニコニコってすごくありがたいところだなぁと思います。『自分の歌を聞いてくださる方がどんな曲を求めているのか』と考えると (フルチンはさておきw)『やっぱりテクノサウンドなのかなぁー』とかいろいろ思います。
そういうのも歌ってみた動画だとリスナーの方の正直なコメントがきけて楽しいですよね!
 とのこと。個人的に「モノノケダンス」と聞くとこちらのIKZO動画を思い出してつい笑ってしまうのだが、Lincoさんの制作裏話からストレートで素直な作風でありながらも非常に高い「プロ意識」のようなものを感じた。もちろんIKZO ver.も同じことだが、「お金を取らない」ニコ動という場所においても、その作品の「見せ方」というものは大事なんだろう。
 ニコ動という場所は何か流行が興るとそれに向かって「みんなで一斉に作って一気に消費する」という流れがある。まあ、最近だと「ウメハラの電波実況」とかね。そんな「大量生産大量消費」が行われるニコ動においてきらりと光る動画というのは、やはり他とは違う「個性」、そして何より「見て楽しい工夫」があるのだろう。
 最近は「踊ってみた」から「モデル」、「歌ってみた」から「歌手」、「ボカロP」から「プロの作曲家」などといったように、ニコ動から様々な方面に飛び出して活動している人が現れてきている。そんな彼らに共通するのはそういった力なのかもしれない。
 とか言ってみたけど筆者自身、一応「MAD作者」から「コラムニスト」ではあるんだろうかね。怪しいけど。あ、別に動画制作辞めたわけじゃないよ! そっちもそっちでやりますので。
 まあとにかく、ATには凄い可能性を感じている。と、「褒めすぎワロタ」と言われそうだが、筆者自身「ファン」だから補正入ってても仕方ないね。
 最後に、こんなコメントを頂いた。
最近はニコニコ離れで歌ってみたへの投稿もありませんが、祝☆メグポでGUMI曲歌ってみたいなぁーとちらちら曲を探索してますw 乗り遅れた感がありますが許してくださいv
 とのこと。これはwktkが止まらんね。
text by 全農連P

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
第2回 「8bitなピコピコPerfume!」(3月31日)
第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
第5回 「8bitなピコピコPerfume、ふたたび!」(4月21日)
第6回 「初音ミク、インドに渡る?」(4月28日)
第7回 「東方MADで「ゆっくりみなぎっていってね!」」(5月12日)
第8回 「知る人ぞ知る初音サウンド「マゾミク」って何だ?」」(5月19日)
第9回 「ニコニコインディーズの生音感が熱い」(5月26日)
第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
第11回 「ニコニコ動画流星群だけじゃない、カリスマニコ厨の隠れた名作」(6月9日)
第12回 「伝説のクソゲー、日本伝統文化とまさかの融合」(6月16日)
第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)
第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)
第16回 「アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ」(7月21日)
第17回 「ニコ動×DS-10の可能性をめぐって」(7月28日)
第18回 「初めての曲「3時間くらいで歌詞書きました」Aliced Twilightz、Lincoさんが語る」(8月4日)

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ニコ動×DS-10の可能性をめぐって

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 「KORG DS-10」というソフトはご存知だろうか?
 DS-10は、コルグ社のアナログシンセサイザーを、携帯ゲーム機のニンテンドーDSに移植したゲームソフトだ。「世界初のDS専用音楽ツールソフト」として、2008年の夏頃に話題となった。
 ニコ動も例外ではなく、実際にDS-10を使ってパフォーマンスする様子や、リミックスなどが数多く投稿された。
 そしてこのたび、シリーズ新作「DS-10 PLUS」のリリースが決定! というわけで、DS-10×ニコ動な動画を紹介しつつ、「DS-10×動画サイトの可能性」とか語ってみちゃおうと思う。

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 小林オニキスさんの名曲「サイハテ」を、ぶっちぎりPが「DS-10を用いて」リミックスした作品。
 「ボーカロイドオリジナル曲×DS-10」という組み合わせの面白さ、そして何より「携帯ゲーム機だけで音楽ができる」という面白さ、その両方が相まって投稿当初も話題となっていた動画だ。

 こちらはshu-tPによるDS-10のプレイ動画。筆者自身、これを見てポチった。動画内では1:20くらいから出てくる「カオスパッド」などは、実際にプレイするとそれだけで楽しい。このDS-10、「革命的」だと筆者は思う。
 なぜかと言えば「音楽が分からないなりにも、何となくそれっぽいもの」が出来てしまうから。もし音楽をそこそこやっている人ならこれだけで「簡単に自身のインスピレーションを具現化できる」のではないだろうか?
 そうでなくとも素人が「寝っ転がりながら」でも、「電車乗ってるときの暇つぶしに」でも出来るという手軽さ。
 そもそもCubaseやSONARなどの定番のDAWを「何もかもよく分からないまま」使おうと思うとめちゃくちゃ敷居が高い。高機能ではあるが、その分ユーザーに要求する動作が多く、それらを相当な時間をかけて理解しなければならない。
 筆者含む「にわか」なユーザーにはそんなん無理な話だろう。その「参入障壁」を取り去ってくれたという点でも素晴らしい。   
 ここで少し話を変えて「映像」について触れる。Windowsにはムービーメーカーというソフトが、またMacであれば「iMovie」というソフトがある。
 これらは「簡単操作」かつ、大抵のパソコンに「標準搭載」されているものである。DS-10で音を作り、これらのソフトで適当に映像を合せるだけでそれなりの作品に仕上がってしまう。ついに「映像と音楽の両方を、誰でも手軽に表現できる時代」が来たのではないだろうか、と考えるとまさに「革命」だ。
 「映像と音楽が手軽にって、それで一体何が始まるんです?」って言われたらそんなの決まっているでしょう、「動画」ですよ!「動画」!
 もう誰でも手軽に「クリエイター」になっちゃって、ニコ動とかで「うp主神!!」とか言われるかも知れないんですよ!
 ……と一人で文章書きながら「みwなwぎwっwてwきwたwww」わけだが、実のところ筆者は「凄まじいほどのものぐさな性格」故に、DS-10を発売日直後に買ったはずが埃を被らせてしまったとさ。だらしねぇな。
text by 全農連P

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
第2回 「8bitなピコピコPerfume!」(3月31日)
第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
第5回 「8bitなピコピコPerfume、ふたたび!」(4月21日)
第6回 「初音ミク、インドに渡る?」(4月28日)
第7回 「東方MADで「ゆっくりみなぎっていってね!」」(5月12日)
第8回 「知る人ぞ知る初音サウンド「マゾミク」って何だ?」」(5月19日)
第9回 「ニコニコインディーズの生音感が熱い」(5月26日)
第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
第11回 「ニコニコ動画流星群だけじゃない、カリスマニコ厨の隠れた名作」(6月9日)
第12回 「伝説のクソゲー、日本伝統文化とまさかの融合」(6月16日)
第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)
第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)
第16回 「アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ」(7月21日)
第17回 「ニコ動×DS-10の可能性をめぐって」(7月21日)

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アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ

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 ニコニコ動画(ニコ動)には様々なジャンルの動画がアップロードされているが、そんな中でも「御三家」と呼ばれているのが「アイドルマスター」、「ボーカロイド」、「東方Project」だ。
 これらのジャンルには合計数万本もの動画が投稿されており、ニコ動でも最大規模の勢力と言える。もちろんそう言った勢力図は流行とともに移り変わっていくものではあるのだが。
 これだけの数ともなると、「ジャンルを超えた、クロスボーダーな動画」といったものも現れてくる。その中から、今回はハロPの作った「人力ボーカロイド」系の動画を紹介しよう。

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 「人力ボーカロイド」という言葉はご存知だろうか?
 人力ボーカロイドとは「音声素材を『自力で』切り貼りしたり、音程を変えると言ったような音声編集をして、初音ミクなどと同じように『歌わせる』もの」。「あのキャラにこんな曲を歌わせてみたい!」と言ったニーズを『無理矢理』力業でねじ伏せた、ニコ動でも屈指のパワープレイだ。
 中でも、ハロPは「!?」という感嘆符がつくこと必死の「謎の技術」を駆使し、驚くほど高クオリティの音声を制作している「ボーカロイドプロデューサー」である。
 前段で強調したように、Pの主となる作品は「(本物の)ボーカロイドを駆使したカバー曲やオリジナル曲の制作」であるのだが、人力のインパクトは凄まじいものがあった。

 「アイドルマスターのキャラクターの声を使い」、かつ「ボーカロイドの曲を歌わせた」という動画である。スムーズに歌っているだけでなく、そのキャラクターに合わせたアレンジも相まって恐ろしく完成度の高い作品となっている。
 この動画、もしどちらのジャンルも知らない人に見せたらきっと「職人が切り貼りして作ったもの」という事すら気づかないのではないだろうか? そして何より「2ジャンルにまたがった作品である」ことにも。
 しかし、分からないなりにも「凄い」とか「面白い」といったことは感じるのではないだろうか?
 この動画に限らず、ニコ動には様々な形をとった動画が存在するが、もしそれらを「このジャンルは嫌いだから見ない」として弾いてしまっているとしたら非常に勿体ない。「食わず嫌いせず、とりあえず何でも食べてみる」という精神は非常に重要だ。
 ここではそれを仮に「雑食力」とでも言っておこう。
 今回は「御三家」から動画を紹介したが、そういった「小分けのジャンル」の前段階で「音楽」や「アニメ」や「ゲーム」といったカテゴリーが26個も存在する。正直言って、筆者自身もすべてを追うことが出来ているわけではないのだが、「雑食力」を持ってこれらを見ればきっと「いくつかの面白い動画」に出会うことが出来るはずだ。  
 自身の体験から言えば、コラムのネタ探しのために今年の3月頃から「雑食になろう」と思って動画を見るようにして以降、「MADを2つ3つ見ればいいや」という感じだった「ニコ動の毎時ランキング」が非常に面白いものに変わった。
 「オリジナル曲、実況プレイ、演奏してみた、歌ってみた、踊ってみた、音MAD、映像MAD、手書きMAD、etc……」と、止まらない。加えて、それらの動画の「タグ」や「作者マイリス」から別の動画なんかに飛んでしまうもんだから、一旦ランキングを開けばもう「夜更かし確定」だ。
 皆さんも「雑食力」を鍛えたら恐らく今の数十倍はニコ動をおいしく頂けるのではないだろうか。まあ、その結果として「仕事が手に付かなくなった」とか言われても責任は取れないが。
text by 全農連P

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
第2回 「8bitなピコピコPerfume!」(3月31日)
第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
第5回 「8bitなピコピコPerfume、ふたたび!」(4月21日)
第6回 「初音ミク、インドに渡る?」(4月28日)
第7回 「東方MADで「ゆっくりみなぎっていってね!」」(5月12日)
第8回 「知る人ぞ知る初音サウンド「マゾミク」って何だ?」」(5月19日)
第9回 「ニコニコインディーズの生音感が熱い」(5月26日)
第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
第11回 「ニコニコ動画流星群だけじゃない、カリスマニコ厨の隠れた名作」(6月9日)
第12回 「伝説のクソゲー、日本伝統文化とまさかの融合」(6月16日)
第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)
第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)
第16回 「アイマス×ボカロ×東方――クロスジャンルで楽しみ広げる、ニコニコ動画「雑食力」のススメ」(7月21日)

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ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識

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2週間ぶりですね。ご無沙汰してます、全農連Pです。先週は異常に忙しかったのでお休みもらいました。って「先に言え」って話ですね、サーセン。
7月14日は「ビリー・ヘリントン氏の40歳の誕生日」です。よってニコ動では盛大に「生誕祭」が執り行われます。
まず、「ビリーって誰だよ!」という所から突っ込みが来るでしょう。その辺について説明しつつ、生誕祭の「御輿」となる動画の一つを紹介しようと思います。

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いわゆる「ガチムチ動画」をニコ動で見かけるようになったのは07年夏頃から。
ここで言うガチムチ動画とは、「本格的ガチムチパンツレスリング」シリーズとして上がっているもので、中身は海外のゲイポルノビデオです(もちろん、アレな部分は隠されています)。ビリー・ヘリントンはその作品に主演している男優です(現在は引退)。
元々はタイトルやサムネイルとは全く別物の中身という「釣り」として、またそういった動画の再生数やマイリスト数を不正に工作してランキング上位にねじ込むという「嫌がらせ」としての意味合いが強い動画でした。

「本格的ガチムチパンツレスリング」
しかし、「仕方ないね」や「歪みねぇな」などといった「空耳が面白い」ことや、「筋肉隆々なガチムチ体型の男たちがパンツを取り合うという動画自体のシュールさ」が受けて次第に人気動画に。
また、「ケツを叩く音」をサンプリングして「ケツドラム」と言ったように音素材に使えたり、空耳を切り貼りしたりして次々にMADもアップロードされていき、今では「レスリングシリーズ」タグで検索すると3800件以上の動画が見つかり、そのうち3本は再生でミリオン達成、さらにそのうち1本はダブルミリオンを達成しています。
このように、完全にニコ動の中で「一つのジャンル」として確立されているガチムチ動画ですが、果てはニコ動の運営との公式コラボと言う所まで話は「ハッテン」しました。そのコラボの一つでもある、今月マックスファクトリーから発売予定のフィギュア「figma ビリー・ヘリントン」は既に8000体もの予約があります。

(C) Billy Herrington
さて、そんなガチムチ動画の中でも「主演」のビリーの誕生日とあっては、ニコ動でどういった祭りが起きるのか、実際に昨年の様子から振り返ってみようと思います。
昨年の14日はニコ動のランキングが完全に麻痺しました。朝6時の段階でマイリストランキング上位300位までのうち、9割以上がガチムチ動画で埋まるという自体に。「それが原因でニコ動運営がランキングの仕様を変更した」という噂もあります。
そういうわけで、実のところそういう「工作」とは切っても切れない関係にあるガチムチ。
加えて動画の内容は元々海外のAV(アニマルビデオとかじゃなく、ガチで)であり、しかも「同性愛者向け」なわけですから、当然のことながらアンチも沢山いて、ガチムチファンとぶつかるというような様相を見せているのです。
そんな「歪みある」んだか「歪みない」んだかきわどい抗争も起ってはいますが、「14日のニコ動でいったい何が起るのか」、ということについては興味がわいてきたのでは?
明日は次のような動画がいくつも上がっていることでしょう。

東方の楽曲をベースに作られたガチムチメドレーです。参加した作者の数は数十人に及び、動画の長さも25分というボリュームになっています。実は私も参加しているのでここで紹介することは「自演」ではあるんですが……w
とにかく、14日は「早起き必須」です。仕方ないね。
text by 全農連P

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
第2回 「8bitなピコピコPerfume!」(3月31日)
第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
第5回 「8bitなピコピコPerfume、ふたたび!」(4月21日)
第6回 「初音ミク、インドに渡る?」(4月28日)
第7回 「東方MADで「ゆっくりみなぎっていってね!」」(5月12日)
第8回 「知る人ぞ知る初音サウンド「マゾミク」って何だ?」」(5月19日)
第9回 「ニコニコインディーズの生音感が熱い」(5月26日)
第10回 「もっと豹化されるべき初音ミク」(6月2日)
第11回 「ニコニコ動画流星群だけじゃない、カリスマニコ厨の隠れた名作」(6月9日)
第12回 「伝説のクソゲー、日本伝統文化とまさかの融合」(6月16日)
第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)
第15回 「ニコ動で驚異的な人気の理由は:今さら聞けない「ガチムチ兄貴」の基礎知識」(7月14日)

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もっと豹化されるべき「描いてみた」

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by Tone
今回は、以前紹介したサイハテの「描いてみた」動画と同系統っちゃ同系統なんだが、いろいろな意味で異質な作品を紹介してみようと思う。

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「またチーターマンか」と思った方はいるでしょうね。ええ、まだまだ紹介するつもりですよ。誰も止める人がいないから「仕方ないね」。
今回の動画は以前のサイハテとは違って「ネタ系」の作品。
動画を開いてしばらく見ていたら「普通にうまい」と思うだろう。それほどに作者の画力は高い。その点も見所ではある、が、しかし、6分55秒まで来たところで「異変」が生じる。というより「ここからが本番」と言った感じだろうか。
アドビのフォトショップで「描いてみた動画」が、文字通り「動画」に変わる。初見では間違いなくニコ動でよく見かける感嘆符の「!?」が浮かんでくることだろう。
ただ、そのネタパートも非常に遊び心のあるものであり、しかもフォトショでアニメを作って遊ぶという発想が素晴らしい。画力に秀でているだけでなく、こういった優れた発想も必要で、実は「ものすごくハイレベルな動画」なのだが、そんな敷居の高いものでも何でもないように感じさせてくれる雰囲気もニコ動の魅力だろう。
なんて真面目に語っても仕方ないわけで、動画の方では大いに笑って、大いに「wwwwwww」を植えて頂ければいいのではないだろうか。
text by 全農連P

## 「連載・全農連Pの評価されるべきMAD」目次
「IKZO」シリーズで話題をさらったMAD作家・全農連P氏が選ぶ、「もっと評価されるべきニコ動のクリエイター」を毎週火曜日に紹介しています。
第1回 「踊れる本格的ガチムチサウンド」 (3月24日)
第2回 「8bitなピコピコPerfume!」(3月31日)
第3回 「“自動販売機の中の人”とMADの可能性」(4月7日)
第4回 「ニコ動“描いてみた”が生んだ革命的傑作」(4月14日)
第5回 「8bitなピコピコPerfume、ふたたび!」(4月21日)
第6回 「初音ミク、インドに渡る?」(4月28日)
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第13回 「みwなwぎwっwてwきwたwふwたwたwびwww」(6月23日)
第14回 「もっと豹化されるべき「描いてみた」」(6月30日)

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