いやもうなんというか、ここらでよろしいと思うのだ。
写真で分かるとおり、すき家がまたしてもムチャ盛りメニューをはじめたという話だ。牛丼6杯分の大きさという超芸術「牛丼キング」で胃袋のサイズを6倍に拡張してくれたのはつい先日の話なのに。気が早い。器も大きい。ムチャも甚だしい。
またですかそうですか今度は何ですかというと、「カレーキングです」とこう来たのだ。通常のカレーのルー4倍、ライス3倍という巨大オブジェをさあ召し上がれとキングの仰せである。ここまでさらりとリリースされたからには受けずにはいられない。
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あらためまして、カレーキングでございます。エネルギーは2122kcal、健全な男子諸君ならこれ一杯で三食はまかなえるという食いだめ推奨の大物メニューでございます。
わたくし、福神漬けでございます。ふだんは添え物の扱いですが、今日ばかりは小鉢で出されるほどの主賓扱いでございます。
スプーンを立ててみるとじわじわと伝わってくるこの異様さは、おそらくこのサイズのカレーを目が食べ物として認識しないからだろう。表面張力にほど近く、そろそろと運ばなければあふれる寸前。もはやカレーの洪水である。
巨大なカレー沼にどぶりとオールならぬスプーンを沈めると、豚肉とマッシュルームが出てきた。こしょうがキツめでサラッとしていて、けっこうおいしい。ともかく頼んでしまったからにはこの極限状態をなんとかしなければと、むしゃむしゃはじめてみる。
…これがまあ見事なまでに減らない。ちょっと食べただけでは見た目が変わらないという恐怖に肝が冷えはじめる。これは何かの対策を打たなければならない。
くたびれたバックパッカーが荷物を路肩におろすように、福神漬けをごはんの脇に置いてみることに。ステレオタイプなカレーのイメージに近づき、前進への意欲がわいてきたような気がする。
徐々に徐々に水位ならぬカレー位が下がるとともに、徐々に徐々に安心してくるのが人の心というもの。しかしそのときにはスプーンがカレーを平行スキャンする速度は落ち始め、食欲はもはやハングアップ寸前。「もうそろそろ終わりですよ」「あなたは十分なほど頑張りましたよ」というキングのお許しを請いたくなる。
そのとき目に入ってきたのが、大皿の真ん中にある「すき家」のエンボス。途端にものすごく祝福ムードになり、キングに感謝をささげることになる。「おっ」と驚いていると、店員さんが笑った。そりゃ笑うだろう。
そこから一気に食べ上げ、合計十五分かけて完食。胃袋はまあなんとか負傷レベルなのだが、途中で飽きが来てしまうのがハードなのだこれは。mixiの日記でもTwitterのつぶやきでも、なんとか工夫をする必要がある旨は誰もが口にしていたりする。中には「一緒に味噌汁、サラダを付けたので飽きずに食べられました」という猛者もいたが、それはキングレベルだ。
そんなわけで、本当にカレーが食べたい食べたい今日はカレー以外食べたらご先祖様に申し訳が立たないというときに頼んでみていただければ幸いだ。
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